【映画レビュー】インターステラー|父と娘の物語、SF映画の大傑作インターステラーの見どころをご紹介

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暖かい親子の物語『インターステラー』

オススメ度:☆☆☆☆☆(ただしSFのちょっとした知識は必要)

みなさま

スガカズの映画レビューの時間でございます。

今回はSF映画の大傑作『インターステラー』でございます。

もはや巨匠となったクリストファー・ノーラン監督の作品です、彼の作品は名作揃いですね。

最初に言いますが、SF映画なので普段、恋愛映画やコメディしか見ないぜー!という人には多少難解で面白みに欠ける映画かもしれません。人を選ぶ映画だと思います、

SF好き(僕みたいな割とライトな層)や、家族ものに弱い人なんかはジャストミートなめちゃくちゃ良い作品です、僕はSF映画の中では一番好きな映画ですね。

放映当時、映画館まで見に行き一人大興奮で劇場を出たのを覚えています。「こりゃ大変な映画が生まれたぞ!」と意気込んで友人に勧めたところ、「よくわからんかった」と一言感想をもらった時は白目になりましたね。なんでわからへんのや・・・!ブラックホールやんけ!5次元やんけ・・・!と説明しましたが、あきませんでした。

僕もその頃よりは多少大人になったのでしょう、この映画が難解なことは認めます。正直僕も他の方のレビューを読んでいると、浅い見方しかできてないんだなーなんて思いますが、とにかく私スガカズの琴線に触れた部分を紹介していきたいと思いますよー!

【見どころ1】父と娘の再会の約束

© 2017 Warner Bros. Japan LLC All rights reserved.

「必ず帰ってくる」という約束

『インターステラー』は家族の絆の物語です。

左が元宇宙飛行士である父のパーカー。右が頭脳明晰な娘のマーフです。

この映画のミソは「ウラシマ効果」という現象です。

このレビューにたどり着いているようなあなたならよくご存知のことでしょう。アニメ「トップをねらえ!」でおなじみですね。

時間の遅れ(じかんのおくれ、time dilation)は、物理学の相対性理論が予言する現象で、運動している状態や、重力場の強さによって時計時間座標)の進み方が異なることを指す。特殊相対性理論では、ある速度で動いている観測者の時計の進み方は、それより遅い速度か静止している観測者の時計よりも進み方が遅くなることが予言され、実験でも確認されている。一般相対性理論では、強い重力場にいる観測者は、それより弱い重力場にいる観測者よりも時計の進み方が遅い。いずれも静止している観測者や重力源から無限遠方の観測者を基準とするので、時計の進み方が「遅い」と表現される。

-wikipedia「時間の遅れ」より引用-

超文系脳の私が要約いたしますと、つまり「光速で飛ぶ宇宙船で旅していたりすると、地球にいる人よりも時間の進みが遅くなる」ということです。宇宙を高速で移動していたお父さんにとっては1ヶ月のことが、地球では10年経過したことになってしまう。そんな現象のことを「ウラシマ効果」と言いますね。

「インターステラー」では、このウラシマ効果によって、地球の娘(マーフ)と、宇宙のお父さん(パーカー)という形で描かれており、「必ず地球に帰る」というパーカーの約束は、果たして守ることができるのでしょうか?というところが大きな見所です。SFではなくこの「家族の絆」に焦点を絞り、SF要素はあくまでも家族のドラマを引き立てる大道具として使っているのが素晴らしいストーリーの要因ですね。

この世界では、地球はもう人が住める環境ではなくなってしまっています。止まらない人口増加と、それによる食糧危機と食料戦争。そこから生まれた疫病での植物の死滅。もはや人類が生きていくには環境は破壊されすぎています。マーフたちの時代にはもうすでに酸素を生産する十分な森林がなくなってしまう、と予想されている世界です。

そんな世界の中、あることがきっかけでパーカーは食料戦争の頃に解体されたはずの「NASA」が秘密裏に再結成し、ある計画を進行中であることを知ります。そのある計画とは太陽系外の人類が居住可能な惑星を探索する『ラザロ計画』という壮大な計画でした。

「もう一度宇宙へ行けるかもしれない」そんな一人の男としての夢が、パーカーを夢中にさせます。人類の未来を背負って宇宙を冒険する、なんて男がワクワクしない訳ありません。

「宇宙なんかに行かないで」と泣いて懇願するマーフを一人残し、パーカーは宇宙へと旅立ち、新たな人類の新天地に向けて、冒険の旅に出るのです。

「帰ってくるときには、俺とお前は同じ年になってるかもしれないな」そう言い残して・・・。

これが導入部のお話です。

ここから、土星近くに発生したワームホールから太陽系外へワープし、新天地候補の惑星を旅していきます。宇宙の果てにたどり着いた場所で、パーカーは何を見て、何を願ったのでしょうか?是非是非映画の中で皆さんにご覧いただきたい部分なのです。

【見どころ2】壮大な映像美!引き込まれる素晴らしいCG

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圧巻の映像美、凄まじいスケールなのに現実感がある

本当に凄まじい映像です。本当に宇宙を旅しているかのような錯覚に見舞われるほど没入感がありました。僕は特に後半部分のブラックホール突入からの映像には釘付けになりました。ドキドキが止まらないんです。

「2001年宇宙の旅」では、宇宙空間の「無音」を非常によく表現した緊張感のあるシーンが特徴的でした。このインターステラーでも宇宙空間の無音はよく描写されています。物語的な緩急として用いられているのはもちろん、宇宙に投げ出された一人の男の不安や緊張、恐れを表現する手法として絶大な効果を発揮しています。

宇宙ものって見てると苦しくなりますよね、そこがイイ!痺れる!

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SF好きには、こういう宇宙船のデザインだけでも割とたまらんですよ。

スターウォーズみたいなめっちゃかっこいい「ザ・スペースシップ!」っていう感じではないんですけど、本当に存在しそうというか、もうちょっと進んだ未来に実現していそうなデザインじゃないですか。非常にワクワクしますよね。

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人間たちのやり取りも人間臭さがあって非常に良いです。閉鎖空間の極限状態の中で、本当に「人類の未来」なんていう壮大ものの為に、自分の命や人生を賭けられるのか?本当に私情を挟まずにベストな選択ができるのか?そういった人間ドラマとしても見所もあります。

そして、こういったキャラクターたちの思いや、息苦しさというものがセットの凄まじい作り込みによって現実感が与えられています。こういった映画では、ちょっとした「作り物感」が物語の説得力を大きく損なってしまう要因になりがちですが、インターステラーにおいてはそういった心配は無用です。

【見どころ3】専門家による徹底的な考証に基づいた宇宙描写

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この映画には理論物理学者のキップ・ソーントいう専門家が立ち上げ当初から科学考証をおこなっており、ブラックホールの描写などはアインシュタインの相対性理論に基づいたものとなっています。

それ故、映像の現実感がすさまじいのです。ファンタジーではなく「ブラックホールってこうなってるんだ」とまるで子供の頃科学の辞典を開いた時のような、新鮮な驚きに満ち溢れているように感じました。

脚本を担当したジョナサン・ノーランは、この映画の脚本執筆の為になんと四年もの歳月をかけて大学で相対性理論について学んだのだそうです。このこだわりと時間の投資の仕方!本気度を感じるエピソードですね。

ただ、この科学交渉が “本当に正しいものなのか” については・・・すみません、僕の文系脳ではなんともお答えすることができません。ただ、こんな文系脳ゆえ、「なんだかものすごい映像を見れてるぞ!!!」という単純な「映画」としての楽しみ方ができているのはある意味幸せかなーとも思うのです。インターステラーを科学的に考証したレビューなんかもたくさんの方が書かれているので、そういったものを読んでみるのも大変面白いです。

「豆知識」『2001年宇宙の旅』との類似点

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やっぱり気になる、2001年宇宙の旅との関連性

監督自身も認めている通り、インターステラーは「2001年宇宙の旅」から多大な影響を受けています。2001年宇宙の旅ファンならば、ニヤリとするシーンがたくさんあると思いますよ。

・共にAIを搭載したロボットが重要な立ち位置にいること

2001年宇宙の旅には「HAL」という有名なロボットが登場します。こちらでは悪者的な立ち位置のキャクターでしたが、インターステラーの「TARS」「CASE」という2体のロボットができてきます。この2体が熱いのですよ・・・かたや悪者であった「HAL」、そして人間の相棒としての「TARS」と「CASE」。この2本の映画のロボット(AI)の描き方の違いは、そのままロボットに対する親愛度が時代を経て変化したことを示しているのではないか?と思います。

得体の知れないロボットという存在から、共存ができるかも知れない新たな隣人として、人間のロボットへの感情が変化してきているのかな、と思ったり。

・主人公が人類を超えた存在、現象とコンタクトすること

両作品共に、最後に主人公は人類の英知を超えた存在とのコンタクトに成功します。映画描き方はそれぞれ異なるのですが、ファンにはたまらないオマージュたっぷりのシーンが目白押しです。「2001年宇宙の旅」を見ていてよかったなーとおもいながら終始見ていましたね。

・2001年宇宙の旅も、当初の設定の目的地は「土星」だった!?

「2001年宇宙の旅」では目的地は「木星」です。ですが、原作であるアーサー・C・クラークの小説ではもともと「土星」が目的地だったんです。ではなぜ映画版では「木星」に変更になったのか?それは、当時は「土星の輪をCGで表現することが技術的に不可能だった」からなんです。「インターステラー」ではキューブリックが断念した土星の表現を時代を超えて実現したことになります、いやこれだけでも感動。

SFファン以外でも楽しめる作品

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一貫した『家族の愛』というテーマ性が、共感を産み出す。

SFものであることから、そのCGや科学的な考証に基づいた綿密な表現などがとりあげられる本作ですが、同時に「家族の愛」という人類の普遍的なテーマを扱い切ったからこそ、映画として非常に高い評価を得ているのだと思います。

地球の環境が破綻し、人類が新天地を求めて旅立ちを余儀なくされた世界で、一つの「家族」がどのように生きていくのかを描いた映画なんです。

難しい単語や、描写はたくさん出てきますが大切なのは「父と娘の約束が果たされるのか」という部分につきます。パーカーは劇中、ずっとマーフのことを思い続けてすごします。人類の未来という重すぎる責任を背負いながら、子供を想って旅を続けるのです。

世の中のお父さんも皆さん同じなのではないでしょうか。そんな思いに共感できるからこそ、『インターステラー』はただのSF映画としてではなく、名作として愛されているのだと思います。

良い映画はいつも”人間”を描いているのです。

今日も良い映画を見ました、明日は何を観ようかな。

では、また次の映画でお会いしましょう。

それでは!

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