【感想レビュー】BLAME! | 弐瓶勉先生の傑作は、果たして映画として成立したのか?レビューと共にご紹介!

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ハードSF漫画の金字塔「BLAME!」劇場版は、果たしてBLAME!として成立していたか?

みなさん、どうもどうも、スガカズの映画感想レビューのお時間でございます。

今回は鬼才にして天才、稀代の名作家「弐瓶勉さん」の名作

「BLAME! -ブラム- 劇場版」です!

往年の弐瓶ファンは実際、この映画化に対してどのように思っていたのでしょうか。僕は基本「僕の知ってるBLAME!とは別物だろう」として考えて見に行きました。

それこそ原作のBLAME!から弐瓶作品を見ている身としては「BLAME!」に映像化はかなり無理があるし、BLAME!として成立させれば映画として成立しない、と思ってましたから。

だって、丸ごと1巻分で主人公が話すのが一言二言っていうのがザラな漫画だし、そういうところがあの独特な雰囲気を産んでいたわけですかねぇ・・・。

ですがこの劇場版BLAME!、凄まじい手腕で、漫画版との差別化を図ってくれました!

ともかく予告編一回見てみましょうね

いや、ゾクゾクしますね・・・。

コミックの頃からのBLAME!ファンとしては、最新の映像技術でBLAME!が映像化されていること自体感無量なんですが、予告を見た時点では「BLAME!の映画化ってほんま大丈夫かいな・・・」という気持ち、拭いきれませんよね・・・。

ハッキリ言って、漫画のBLAME!とはやはり別物と思った方がいいです。でも、僕は個人的に

よくここまでBLAME!を一本の映画として、魅力を損なわずに映画化したな。

というポジティブな驚きが大きかったです。

漫画BLAME!との視点の差が産む、新しいBLAME!ワールド

今回のBLAME!劇場版の焦点は何と言ってもこの「ズル」というキャラクターの描き方でしょう!ここが、おそらくBLAME!ファンの中で賛否の別れる部分だと思います。

いや、こんな喋らない漫画どうやって映画化するねん・・・

漫画版は基本的に主人公である「霧亥(キリイ)」や、科学者の「シボ」視点で描かれています。高度にサイボーグ化された彼らの視点では、時間や命といったものの感じ方は恐ろしく希薄です。平気で何千時間とか流れちゃいますし、驚くほどあっさりとキャクターたちが死んで行きます。そういった一種の「雰囲気」が原作である漫画版BLAME!の大きな魅力です。

ですが、この「魅力」の表現が、映画化に当たって大きな大きな壁になったことは間違いありません。

だって、この漫画のキャクター達全然喋りませんもの!

基本的にこういった無言のコマやページが他の漫画に比べて非常に多いんです。しかも、全編通して物語の説明がすごく少ない!各キャクターの発言や描写、雰囲気などから読み取って状況を理解していくといった側面の多い作品です。

そこがたまらなくイイ!想像の余地がすごく大きくて、だんだんと世界観が解き明かされていく。その上で凄まじく凄惨な戦闘描写があり、なぜか読んでいて飽きない、むしろドンドンと引き込まれていく、そんな漫画なんです。

実はBLAME!、2003年に映像化されたことがあります。「BLAME!ver.0.11」です。

BLAME!のアニメ化としては、原作に近い雰囲気を持っているのはむしろこっちなんです。でもこのようなイメージ性・芸術性の強い作風では映画としては成り立たない。

BLAME!をBLAME!として映画化するのは無理だと僕は思っていました。

ズルの視点で見ることで、BLAME!ワールドの視界が広がった!

ここまで散々、「BLAME!を映画化するのは無理ちゃうか」といい続けました。いや、やられました。「視点」を変えることで、全くBLAME!の見え方が変わったんですよね。

この映画の視点は基本的に人間であるズルを中心とした、一つの集落の人間達の視点から描かれています。BLAME!ワールドで生きる「普通の人間たち」の視点から霧亥やシボ、セーフガードの面々を切り取った時、突如として

BLAME!は「BLAME!らしさ」を持った「人間達の物語」へと姿を変え、映画として魅力溢れる作品にリブートしたと思います。

霧亥という人間を超越した存在の視点から描く、漫画版の超ハードSF作品から

ターミネーターのように

「普通の人間の視点を通して体験するSF世界作品」

に変化したことで、一本の映画としてドラマ性のある見応えたっぷりの作品になっていると思います。

ただし、BALME!そのものの魅力、漫画としてのBLAME!の映像化を望む人にとっては「BLAME!はこうじゃないだろー!」となってもおかしくはないかなとは思いますね。

BLAME!らしい都市機構のアートワークも素晴らしい

いやぁ、もうね。

背景のアートワークの美しさは息を飲みますね。本当に素晴らしい。

BLAME!ワールドの魅力そのものと言ってもいい、都市機構の尋常ではないスケールの壮大さが、この背景アートの美しさから自然と感じられます。エッジの効いたパースと、空気遠近法を多用した絵作りがめちゃくちゃかっこいい・・・。

個人的に最高に楽しめた、そして東亜重音アトモス最高

BLAME!劇場版・・・蓋を開けてみたら原作の魅力はそのまま、一本の映画としてチューンナップされた非常に魅力的な作品となっていました!ここまで質の高い劇場版アニメに仕上げて、BLAME!ファンを納得させるなんてスタッフの方々の手腕には脱帽です。

そして、シドニアの騎士でもそうだったのですが

とにかく「音」が素晴らしいです!

僕は劇場で鑑賞したのですが「東亜重音アトモス」というサウンドシステムに対応した劇場で鑑賞しました。とにかく迫力がすごい!IMAXに匹敵する音質の素晴らしさです。

重力子放射線射出装置の発射音、たまりませんよ。

ぜひ、劇場で!大音量で鑑賞されることをおすすめいたします!

【これだけは言いたい】シボ、ズル、サナカン、みんな可愛いなぁー!

ね、もう本当にね、BLAME!の女の子達をよくぞここまで可愛く描けたものだなー!とリスペクトしかないですね。こうなると珪素生物のプセルなんかも映画クオリティで見たくなっちゃう・・・。

ズルちゃんはその童顔に似合わずなかなかのナイスバディだし・・・シボは高身長フェチにはたまらんし・・・・

いや、すみません。でもみんな思ったでしょ〜?

女の子の書き方はシドニア以降の「萌え」を習得した二瓶さん準拠で、非常に可愛らしいです。そこもまた漫画版と違ったBLAME!映画版ならではの魅力かな!是非是非、劇場に足を運んで、BLAMEガールズの可愛さ、体感して見てください。

あ、でも個人的に・・・サナカンの活躍をもっと見たかった・・・戦闘シーンのみの登場だったので、原作準拠といえばそうなんですが・・・もっと見たかったなぁ。

あと余談なんですが・・・サナカンの名前の発音が思っていたのと違って、ビックリしました。劇中では「鯖缶」と同じようなイントネーションなんですよ。 個人的には「ピグモン」と同じイントネーションで読んでいたので割と衝撃でした・・・この例え、わかりますかね?笑 アニメ化、映画化のとき結構このイントネーション問題にぶつかります・・・。

とにかく、全体として素晴らしい映画化だったと思います。よくここまで映画として成立させつつBLAMEとして仕上げたな・・・の一言です。原作愛を感じる良い映画化でした。

是非、珪素生物が暴れまわるBLAME!劇場版2も・・・見てみたいな!?

待ちましょう、BLAME!ファンのみなさま・・・プセルが動いて喋るその日まで・・・

みなさん、この映画見ずにシネマスカ・・・?

ではでは、次の映画でまたお会いしましょー!

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